音と人の本質から、創る。　Ken ITO Composer-Conductor and Friends

東京大学大学院情報学環作曲＝指揮研究室／東京アートオペラ／ベルリン空間音楽コレギウム

私たちは、人間と音の可能性を本質から問い、新たな可能性を開拓する創作、演奏とそれらの基礎研究を推進します。作曲家・指揮者の伊東　乾は１９８０年代以来、 第二次世界大戦後の倫理に立脚する音楽の創作・演奏と、オリジナルな時空間を生かした古典の演奏、双方に並行して取り組むと同時に、これらを本質的に推進する、音楽を捉えなおす基礎的な学術の確立に努めてきました。内外現地の一次史料確認から、音場の非線形相関解析まで、可能なあらゆる有効手法を活用、西欧古典古代詩の韻律転換やグレゴリオ聖歌、西欧ポリフォニーの起源の解明、あるいはリヒャルト・ヴァーグナーが夢想した時空Raumzeitの検証再現など、芸術の多くの問いに答えると共に、自作演奏と並行してジョン・ケージ遺作「オーシャン」の没後初演、松平頼則「源氏物語」世界初演など、音楽の可能性の拡大にも取り組んで来ました。一方で生命の起源に遡り、プランクトンの耳石器以来、生命と音の関係を直視しつつ他方、戦時情宣やメディア・マインドコントロールなど、同時代そして未来に向け、芸術の観点から一貫して建設的な発信を続けています。奥行きは無限ですが入り口は極めて広い魅惑的な領域に皆さんをお誘いします。